バカの日常

着替え終わって教室に戻ると

クラスは恋バナで盛り上がっていた。


「あ!由樹ちゃんと心葉ちゃん、彩葵ちゃん!!3人は好きな人とかいないのー?」


とクラスメイトの子が聞いてきた。


「え?なになに?恋バナー?彩葵も入れて!」

「もちろん!!で、2人は??」

「由樹ちゃんは...笹林だよね!!」


...は?

え?

え?


なんでバレてんの!?

「いいいいいや???」

「バレバレ〜!安心してよ!あいつには興味なしだからぁ!」

「え?そうなの?」


てっきり、浩哉モテモテだと思ってたんだけど...


「だって、私たち、彼氏いる子の方が多いし...いない子はほとんどほかのクラスの子に片思い中だよねー?」

「うん!!」


「そうなんだ...ていうか!みんな好きな人いるんだ」

「当たり前だよー。彩葵ちゃんは彼氏いるんだよね??話聞かせてー!」

「いいよー!!」


わぁ、女子が集まるとこんな全員で話をするのか...

ちらっと隣の心葉をみると


「...あの。なんで心葉さん顔が真っ赤なの?」


「え!?いや、だって好きな人の話とか...」


なぁるほどー

宏哉くんのことを思い出していたんだね...


「心葉の好きな人の話、みんなにする?」


ニヤニヤしていうと

「い、言わなくていい!!」


真っ赤な顔して...面白いなぁまったく。


そして、ガールズトークで盛り上がっていると


「あー疲れたー」

「ホントだよなー」


男子が帰ってきた。

その瞬間

女子は冷静になり、自分たちの席に戻っていった。

切り替えはやっ!!


「え、なにこの静けさ...俺達悪いことした?」

「してねぇだろ...」


残念男子。
ドンマイ男子。