「ん...え?寝てた?」
今何時?
5時...二時間もて寝てた...
お母さんも凌斗(兄)も帰ってきてない...
その時
ピーンポーン
と、インターフォンがなった。
眠い目をこすりながら出ると
「あ、えっと。由樹さんと同じクラスの笹林って言います。由樹さんいますか?」
え?
えええ?
ええええええ!!
なんで!?
とりあえず出ると
「あ、なんだ、本人か...はい。これ先生がお前に渡せって」
「あ、はい。って!なんで浩哉が?」
彩葵の方が家近いのに...
「なんか、杉原が今日用事あるみたいで、樋が学級委員の仕事で...で委員会が同じ俺に渡してきた...」
「そうなんだ...。ありがとう。」
「おう。あ、あと。」
「ん?」
「兄ちゃんと有原が、『ありがとう』って伝えてくれって」
「...うん。どういたしましてって言っといて!」
「おう!早く学校来いよー?」
「行きたくても行けないんですけど」
「それもそうだな」
アハハハっと笑って帰っていった。
...まったく。
早く学校行きたいな!

