バカの日常


次の授業は合同で、美術。

2人でペアを作って、校内のどこでもいいから描きに行くっていう授業。
そして
2年C組との授業。

てことは...


「浩哉!一緒に描こう!」

「あ、わり。俺、悠悟と描くからさ」

「そっか...!」


有原香恵さん。

あれ、さっきは悲しそうにしてたのに...

あれですか。好きな人に会うと元気になるってやつですか。
そうですか。はい。


ていうか、じゃああたしは誰とかこうかな

彩葵っ...はもう心葉と組んでるし...

C組で仲いいといえば...


「由樹!一緒にやろ」

「美縁...そういえばC組だったね。」

「...なに。忘れてたの?」

「うん。てへっ」

「だからキモイって」


あたしってキモイっていわれるけど

そこまでキモイ?

自覚あるけど



「ここにしよっか?」

「そだねー」


美縁が提案したのは裏庭。

この高校では有名な告白スポット。

誰も来ないし、普段は薄暗くて先生も寄り付かない。

来るって言ったら

吹奏楽部とかかな?部室に行くのに通りかかる場所だから


さぁて、描きますか...


「ねぇ、由樹?あの、さ」

「んー?」

「少し...噂で聞いたんだけど...C組の、香恵ちゃんっているでしょ?」


香恵って...有原?

そりゃあ知ってるけど...

「それが?」

「あのね、あの人、最近。先生とデキてんじゃないかって、話を聞くようになって...私、香恵ちゃんと仲いいからさ...ちょっと相談したくて」


せせせせせせ、先生とデキてるぅぅぅぅぅ!?

そんな話...


「あるわけないでしょ...」

「そうだよね!!なのに...みんな...」


こ、これは真面目に考えてらっしゃる?

あ、でも

あの時...先生といた...

「ね、ねぇ?本人に聞けばいいんじゃないの?って...聞けるわけないか」

「当たり前じゃん...香恵ちゃんって、彼氏いるんだって...だから、その彼氏にも誤解されたくないだろうし...」


え?
彼氏?

「それってまさか...浩哉?」

「え?ちがうちがう。そのお兄ちゃん。笹林健翔先輩。」

「え?お兄ちゃん!?いたの!?」

「知らなかったの?」


知らなかった...

でもじゃあなんで、弟の浩哉にあんなにちょっかいを掛けてるんだろう...

まぁ、いいか...


「で!!そこで由樹に頼みたいわけよ!」

「え、やだ」

「まだ何も言ってないでしょ!?」

「だって、絶対嫌なヤツじゃん」

「お願い!今度の部活で帰りにドーナツ奢る!!」

「やらせてください!!!」

「ほんとに切り替え早いな。...あのね...」