バカの日常



恋バナで盛り上がっていると


ガチャ

「あら、お楽しみのところごめんなさいね〜。はい。ケーキ買ってきたから食べてね?あとこれはジュースよ」

「うわっ!美味しそう!ありがとうございます!!」

「彩葵、このケーキ大好きぃ!!」

「あら、良かった♡」


じゃあ、ごゆっくり

とにこやかに帰っていった心葉ママ。

心葉ママはおっとりしてて癒されるなぁ



「ところでさぁ、彩葵思ったんだけどさ」

「ん?なにー?」

「どうかしたの?」

「由樹、前さ、マッ○にいたでしょー??浩哉と」



ぶふぅうぅううぅ!!!!!!!とオレンジジュースを吹き出した。


な、なぜそれを知っている!?


まさか、見ていたというのか!?

とりあえず否定しておかなければ!


「い、いや?いなかったけど?いてませんでしたけど?」

「文がおかしいでしょ...て!ほんとに!?なになに!?なんかあったのー?」

「何もないっ!」

「うっそだぁ!この際だから、由樹の本音を聞かせてもらおうか!」

「私も聞きたいー!」


二人揃って...


よし...ここは、アレで行くしかないな


必殺


「逃げる!」

「あ、逃げようとするな!」


彩葵に捕まりました。

チッ


「本音って言われても...ねぇ?」

「ねぇって...好きなんでしょー??浩哉のこと!」

「どうなのー?」


諦めてはない...けど

「多分無理だと思うんだよねー」


「え!なんで?」

「彩葵は脈アリだと思うんだけどな」

「えぇ?そう?でも、浩哉は多分、あたしのことをそんな風には考えてないんじゃない?だからこそ、振ったんだしさ」

「んー、告白してから結構時間もたってるんだし...考えが変わってるかもよ?ねぇ、由樹。素直になってよ」

「そうそう。彩葵みたいにさぁ〜」


彩葵みたいにはなりたくない。

でも...

「そうだね。少しは...素直になってもいいのかも...ありがと。2人とも。」

「ううん!いいのよ!私はいつも応援してもらってるし」

「彩葵も頼りにしてますからっ!」


2人とも...本当にありがとう。



でも...



「人のケーキをつまみ食いするな彩葵。」