バカの日常

雨の降る中


あたしたち2年生は

遠足に来ています。



「彩葵もう疲れたんだけど」

「え、バスに乗ってるだけじゃん」

「いや、なんていうか、この空気?につかれた。」

「あーわかる。だって」


班のメンバーが悪いんだもの!

クラス関係なくみんなと仲良くしようっ!ていうのはよーくわかるの。
でもね?

「浩哉ー!お菓子食べるー?」

「あ、おう」

「...」

「zzZ」


一番上から

有原香恵さん。
浩哉。
橋本潤さん。
楠本明さん。


みんな全然タイプが違う


どうしたらいいんですかせんせーい!?


「彩葵もお菓子食べよ♪」

「一気にテンション上がったね...」

「あーなんか、もうなんでもいいから殴りたい気分...おっとこんなところに心葉が。」

「やめてっ!?何する気!?」

「冗談 冗談。でも...こう...なんていうの...体を動かしたい?みたいな」

雨だからどうせ走り回れないし

ジメジメするし

湿気やばいし


同意を求めていたら

「わかるわー俺も体動かしたい」

お!

同意の声が!

あれ?

「浩哉...」

「はやく野球してー。サッカーも。俺の才能をはやく...」

「自分で才能とか言うなよ...」

笑いながらそういうと


「仕方ないさっ!できちゃうんだから♡」

真顔でそう言われた。

もう...ダメだ...


「ぶ...あははははは」

「由樹、すごい笑ってるじゃん。どうしたの?」

「いや?何もてねぇよ」

「いや、こんなに笑ってるし、何かあったでしょ?」


心葉と浩哉の会話を聞いてる時も
笑いが止まることは無かった。

「あ〜笑ったわー」

「あ、止まった。」

「彩葵、由樹の笑い声でもらい笑いしちゃったんだけど」


なにそれ。


もらい泣きならぬ

もらい笑いですか。


「浩哉!早く行こ!」


いつの間にか

目的地についたみたいで

みんなぞろぞろと降りていく

「ほら、彩葵、由樹!いくよ!」

「りょーかいっ!」

「ほーい」


と返事をしたはいいものの


「あ...傘忘れた」

「...え」

「ごめん。どっちか入れて♡♡」

「彩葵、やだよー?」

「ひ、ひどい!!私のことをほっていくのね...。そんな事されるくらいなら...いっそ殺して...痛って!!」

「何の演技だ。恥ずかしい!私のところに入れるから、早く入って」


止めるために叩かれた?

もう叩かれすぎて頭にたんこぶが出来ちゃうぅ。


「おじゃましまーす!」


まぁ入るんですけどね。