バカの日常

次の日の朝。


何があったか分からないけど

心葉がずっーーーーーーーと

笑顔だった。


「彩葵?心葉どうしたの?」

「知らない...なんか怖いよね...」

「ついに勉強のしすぎで頭がいかれたか!!!」

「かもね!!」

「違うわ!」


うわ!!

びびった...

瞬間移動した??


「瞬間移動とかしてないからな。」

「や、やだなぁ、そんなこと思ってないさぁ」



ほんと?

っていう眼差しを避けるために

彩葵の後ろに隠れた。


「てか!このもん!何があったの?教えなさい!」

「え?特に何も無いよ?」

「嘘だね...。だったらあの笑顔は何」

「い、いや。」

「...心葉のーーーすーーーきーーーなーーーひーー...痛って!!」


頭をおもいっきり叩かれた...


「何言う気だった!?」

「てへぺろ( ̄・ω・ ̄)」

「何そのやる気のないてへぺろ。」


うふっ♡♡

キモッ

自分でやっててキモかった。


「...で?このもん?なにがあったのかなぁ?」

「...ふふ...」

「え?何?キモッ!」

「おい。由樹。」

「宏哉先輩となんかあった?」



お!やっぱりそこか??


「...テニスに一緒に行くことになった...!!」


「おぉ!!良かったじゃん!!デートだよ!デート!」

「いや、ちがうでしょ!だって遊ぶだけだし...」

「それを世間では『デート』って言うんですよー?」


ニヤニヤしながら見ているとまた叩かれた。


なんであたしだけ!?


ひどくない!?


「彩葵は今度、デートするよー!」

「へー。」

「反応薄いっ!!」


だってもうのろけははいらないんだもの

その時


「由樹!お前今日花壇の水やりやった?」


浩哉が話しかけてきた。


「...今日あたしらだっけ?」

「そうだけど、朝はやり忘れてた。俺も。」

「え、まぁいっか!放課後は...浩哉部活?」

「いや、今日は違うから。あ、でも俺日直だわ。」

「あ、あたしも部活の集まりある...」

「んじゃあ、終わったら下駄箱で待ってて。」

「りょーかいっ」



後ろを向き直ると


「仲良しだねー」

「付き合えばいいのに」


なんてことを言うんだ。
こんなところで。

「はいはい。心葉ちゃんは黙ろうね」

「え、私だけ?」


そう!心葉だけ!!


「彩葵、何かと被害ないよねー」

「彩葵は別にどうでも...」

「え!!!??」

「嘘だよ」


こういう反応をしてくれるんだよね

彩葵は。