「あのさ。良いのかな、私なんかで。ほら私見ての通りちっこいし、手足短いし、全然女の子らしくないし。というかこういうの、全然経験なくて。は、初めてで……慣れてなくて」
「どうしよう…」
俯く春がポツリと小さく呟く。
その声があまりに小さくて拾えないので、仕方なく顔を覗き込みに行くと。
「ねぇ、ちょっと人の話聞いて…ってどうしたの?」
「や、その、何て言うか…嬉し過ぎて」
「……」
男の子が顔を真っ赤にする姿を初めて見たかもしれない。
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