「功!来てたんだ」

「おー佐季。おかえり」



家に帰るとソファに座ってくつろぐ功の姿が。



「どうしたの?今日カテキョの日じゃないよね」

「おばさんに晩御飯誘われて。今買い物に行ってくれてるから、俺は留守番中」

「そうなんだ!」



お母さんナイス!さすが私と男の好みが似ているだけの事はある。



彼の名前は古谷功。


私の3歳年上の大学生。


私が小学生のときにマンションの上の階に引っ越してきた。



昔から勉強が嫌いで遊んでばっかりいた私に家庭教師をつけたくて、お母さんが功に頼み込んだらしい。



嫌がる私に「功くんなら良いでしょ」って高1の時に半ば無理やり。



まぁ、今では感謝してるけど。