「たっだいまー」
「あらおかえり結芽ちゃん」
「ただいま薫さん!あれ、伊緒は?」
「部屋にいるんじゃないかしら」
「はーい」
タンタンタンと軽快な足取りで階段を上る。
扉を開けるとベッドに座って本を読む伊緒の姿を見つけて、あたしは伊緒に飛びついた。
「もーう、何で先に帰っちゃったの?」
「先に帰って良いよってメールきてたけど」
「それはそうたけどー」
もしかしてって淡い期待を抱いてしまうもんなんだよ女の子っていうのは。
なんて、女の子にあまり興味のない伊緒に言っても無駄なのだろうか。
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