「俺、愛梨ちゃんの事好きなんだ。」 「ありがとう」 翼の表情は見えなかったものの愛梨は戸惑いながらもニコッと笑った。 愛梨はそのまま答えを悩んでいるようだった。 どして、悩んでるんだよ。 私には婚約がいますって断ればいいのに。 「答えは今すぐじゃなくていいよ。それじゃあね。」 愛梨はその場にしばらくの間立ち尽くしていた。 俺に気付くとどうしたの?と目を合わせることなく言った。 「…かばん。忘れてたみたいだから。」