「あなたに愛梨は相応しくない。」


確かに俺は愛梨を傷付けたかもしれない泣かせたかもしれないだけど別れるなんて絶対にしたくない。


「あの子はね、純粋にあなたのことが好きなのにどうして……もう愛梨を傷付けないで」



「それは…。」



「健哉くんの家はここだから。最後に愛梨と話してきたら?」



そう言うと紙に健哉の住所を書いて俺に渡してくれた。
愛梨の友達はやっぱり怒った顔で先に空き教室を出て行った。



俺はそのまま紙に書いてある住所に向かった。
愛梨が好き、この気持ちに変化なんてない。



だから誤解を解きたい。