「本当なんだ……」

次の日もその次の日も工藤君は図書室はおろか学校にも来なかった。

「………………………」

工藤君に電話を何度もかけようとしてもその度に手が止まった。

「私、工藤君に避けられてる………」

どうしてかわからないけどそんな気がした。
私は気づかない間に工藤君を傷つけていたのかもしれない。

「…………どうしよう」

工藤君に会って話がしたい。
どうしようもなく、工藤君に会いたい。
工藤君の声が聞きたい。
工藤君の笑顔が見たい…………。

「工藤君………」

こんな気持ち初めてだ。