俺だけを見てろ

なんでそんな事になってんの?

「寂しかったんだからー」
「今日は私と遊ぼー」
「えー!今日はあたしだよねー?」
「なに言ってんの?私に決まってるでしょ?」

え、ちょっ………どーなってんの?

たくさんの女に板挟みされてると女達の隙間から紘がこっちを向いてるのが見えた。

「あっ、紘…………」

一瞬慌てたけど………もう俺には関係ない。
紘には彼氏がいるんだから。
もう………俺には関係ない。

「………邪魔、どいてくんない?」
「「「「「えっ…………」」」」」

なんか、全てがどうでもよくなってきた。

周りで騒ぎまくる女達を睨みつけてから屋上に向かった。