俺だけを見てろ

もお紘は俺の彼女になることはないし。
希望もないし。

「本当に!?どこに行く?」
「じゃぁ、近くにカフェがあるので」

そこは紘と行くつもりだったんたけど。
まぁ、いっか。

「名前聞いてもいい?」
「…………俊です」
「俊君?カッコイイ名前だね」

名前をいちいち変えるの懐かしいな。

「ありがとう………そっちは」
「美里だよ!」
「………よろしく、美里さん」

紘の事はもう………忘れよう。
忘れる事なんてできるのかな。