キーンコーンカーンコーン
「いやーーおーーくーーれーーるーー!」
ドタドタドタ…………キキー!
ガラッ!
「す……すみません!遅れました!…セーフですか?」
「はぁ……最近寝坊が多いぞ!愛川!」
「うぅ………すみません……」
「もういい!座りなさい。」
私はしょぼんとしながら自分の席に座った。
あっ!すみません!すごくどたばたな始まりで!自己紹介の遅れました!愛川友里です!皆私の名前を初めて呼ぶときは「あいかわゆうり」と呼ぶのだけど、実は私の名前、「あいかわゆうり」ではなく「あいかわゆり」なのだぁ!
なんか、すみません………
「プッ……………」
「っっ!!」
わ……笑われた!
もとはといえば翔のせいなんだからね!
あっ!隣でプッと笑ったひどいやつは有澤翔という私の………私の大好きな彼氏ですっ!!…………変な目で見るのはやめてね?
でも、本当に大好きでラブラブなカレカノなんだよ?!(ドヤッ
これが私の1つの自慢なんだから!
もーー皆信じ………
「おい……愛川…………遅刻をしといて先生の話を聞かずに上の空での妄想か?!そんなに先生の話がたいくつか?!」
「も……妄想なんてしてません……ちゃんと聞いてました…」
「そうか……どうせまたよく友達と話してる君が大好きな彼氏君の妄想でもしてたのだろう?ねぇ、有澤?」
「確かにそうかも知れませんね。彼女は僕のことが大好きすぎて昨日夜更かししてまで僕とラインしてましたし。」
「っっ!!……最近の中学生、高校生といったら、もっと勉強を重視しろ!」
「先生~。自分がもう50代なのにまだ結婚できないからってチョーラブラブなカップルに八つ当たりしないでくださぁーい。」
「っ!!ちょっ!!バカじゃないの?!確かにラブラブだけど……」
自分で「ラブラブだけど……」なんて口に出して言うと恥ずかしい!
「……お前ら……教師に向かって………愛川!有澤!廊下に立ってろ!頭を冷やしてこい!」
「はーい。ゆーちゃんいこ!」
「ちょっ!皆の前であだ名で呼ばないでよ!恥ずかしいよ……」
「ヒューヒュー!ラッブラブー!」
うぅ……恥ずかしすぎる………
私たちは、少し恥ずかしがりながら廊下に立っていた。