じーがその声の方に顔を向けると、
確かにそこに あの人はいた。

プールサイドに佇む、柔らかな口調をした、真っ直ぐな瞳の―。


校舎をぶらりと廻る間、みひろとじーはたくさんの話をした。

そうして改めて
同じ大学である事、同じ学年ではあるがみひろは一浪で一歳年上な事、
このたび同じ加賀屋ゼミに編成された事を知った。