(こんなイケメンに抱かれてみたい。この男を私だけの物にしてみたい) 真理子を支配するは所有欲と肉欲の入り混じった複雑な感情である。 マンションの五階にたどり着き、 部屋を探し、鍵を開け、真理子をベッドに運ぶ。 ベッドに寝かせるその慣れた手つきに、 真理子は拓海の色艶をまた見いだしたのである。