プールサイドからどっしりとしたハスキーな声が届いた。 (助け舟―?) じーが顔をあげると、そこには 何人かの柄の悪そうな男達がたむろっていた。 (…まさか…こいつらの仲間か) じーは表情をまた険しくさせる。 彼らの一人がにやりと笑ってこう言い放った。 「そこの姉さん達は俺らのやし、邪魔せぇへんといてくれるか」