「全く…」 さやかはその大きな眼を少し伏せて息をついた。 こうして今日も世北の賑わしい駅前通りを、絶世の美女と太めの女子が闊歩していく。 その様はやたらに人目をひくらしく、 前に二人が近場の渋谷に降り立った時などは修羅場にも似た様であった。