「ほら見てみなさいよ!その鏡に映る美しい方はどなた?」 じーは後ろにある全身鏡にゆっくりとその身を向けた。 柔らかなロングの髪にゆるいウェーブ。 赤と黒にレースをあしらったワンピース を着たその美しい―…。 「…う…うわあああああ」 じーは鏡から思わず眼を背けた。 「どうしたのじー!」 さやかが眼を見開いて尋ねる。