さやかはそれを見るなり歓喜の声をあげた。 「さっすが富士中さん!京都の麺職人!」 「それはカップラーメンどす!」 富士中は最後の最後に お国の京ことばで笑ってくれた。 ふわりとした毛の触感を愛でながら、じーとさやかは店を後にした。