放課後―。 二人は何本か乗り継ぎ、街へと繰り出した。 「あいつらには絶対このままじゃ済ませないんだから!」 さやかはそう凛とした表情で呟くと、 人混みにたじろぐじーの手を握りしめ ある美容室に入った。 「富士中さんいますか?」 若い女の子達に溢れる店内から、やたらに柔らかな表情の女性が現れた。