立ち上がったと思うと、じーは押し入れの中から何かを取り出した。 それはふっくらと厚みを帯びた紙袋の様だった。 「…たっくんの誕生日5月12日だったよね…これあげようと思って買っておいたの。どうぞ」 突発的な行動に拓海も動揺を隠せない。