SAY hello goodbye~sugar & spice~


その頃さやかは違う校舎のビルで
経営学の講義を受けていたためか、携帯のバイブ音には全く気づく由もなかった。

携帯をパタンとたたむと、泣きながら
じーは駅前のバスターミナルに並び始めた。

【あたしはひも…あたしはひも…
不細工…デブ…
わかってはいたけど、何もあんなに言うなんて…】

春の柔らかな風がじーの顔を撫でる。