じーはただ、扉の前で立ち竦むしかなかった。 涙が次から次に垂れては来たが、もう拭う力もなかった。 そのまま静かに静かにゼミ室を後にし、 階段を力なく下っていった。 【昔さやかの家で見たとなりのトトロ。 あれ以来トトロにはまって、それを笑いながらさやかがならじーはトトロねと私を名付けてくれた。でも…】