「何でそんなに俺を警戒してんの?二人っきりの時、笑ってたじゃん。」
「ただ生徒を優先にしてるだけです!由花が怪我してるし」
「由花は教室に戻ったから。また保健室においで?」
そんな優しい眼差しで言わないでよ…。
「本当にしつこいですね。分かりました。」
「だってさー、梨々華ちゃん帰っちゃうと寂しいんだもん(笑)」
また無邪気な笑顔で笑う。
こうだからモテるんだろうな。
「さっきの壁ドンには驚きましたよ。生徒に手を出すとわねー。」
「あんなの梨々華ちゃんだけだし…//」
私…だけ?
期待したら駄目かな。
でも期待して違うなら恥ずかしい。
ううん…傷つくのが怖い。
山田先生に出会って私は色んな感情を知ってく。
恋だって初めてした。
山田先生が全部教えてくれた。
「先生って不思議ですね。」
「ん?何が?」
「それは私だけの秘密です(笑)」



