保健室の先生と私。




「僕ずっと梨々華先輩に憧れてました」

「え?…何で?」



今の春島くんは、真剣な目をしていて。


いつもとは違うのが伝わってくる。



「何でも言いたいこと言えて…僕とは正反対で。優しくしてくれたのも嬉しくって…」

「いや、それ憧れじゃないと思うけどな…」



確かに言いたいことは言う。


けど…ただそれはプライドが許せないから。


負けたくない。そう思うだけだよ。



「“憧れ”から、いつしか“好き”に変わっていました」

「え…?」



驚きのあまり、思わず声が出る。


待って…。


好きって…え?



「卒業しちゃう前に伝えたかったんです。僕の気持ち」

「えっと……」



言葉に詰まっていると。



「知ってます。山田先生のこと想ってるくらい。だから気を遣わないでください」



そう言う春島くんの表情は、悲しそうに笑った。



「ご…ごめんなさい……。」



言葉と共に深くお辞儀をした。


でも、嬉しいよ。


最後に伝えてくれて。