「じゃ、私は屋上行くんで。」



「あーっ!ちょっと!!」



山崎先生の声を無視して、私は屋上へ。



慣れた階段を登って、『ギィーッ』と音を鳴らしながら古いドアを開ける。



「ふぅー」



今になっちゃ落ち着く、唯一の場所だ。



綺麗な晴天が広がっていて、思わず見とれてしまう。



「ハァハァ…!ま、待ってぇ……」



後ろを振り向けば、



「山崎先生!…大丈夫ですか?」



お年寄りみたいに、足腰を撫でている山崎先生。



結構、体力無いのかな?



「俺、命そんな長くねぇかも……」



ベンチに座って、ブツブツ呟き始めた。



大げさなっ。