学校の校門を出てから、私は携帯を取り出す。



「お願い…出てっ！」



かけた相手は山田先生。



連絡だけは知ってるから安心してたのに



『おかけになった番号は現在使われておりません。』



意味なんて無かった。



「何で……」



どうして先生は、電話番号変えちゃったの？



私が知ってるから？



もう、かかって来ない為に？



ネガティブなことしか頭に出てこなくって、泣きたくないのに涙はポロポロ溢れ出てくる。



「…っ。」



苦しくて悲しくて訳分かんないくらい、胸が張り裂けそうなこの気持ち。