「何か山田が言ってた通り、そのまんまの子だわ(笑)」



「それ、どういう意味ですか。」



「ん?冷めてるように見えて、本当は全然違うみたいな感じのこと言ってたっけな?」



「つまり?」



私はどんな人だよ。



冷めてるように見えて違うって。



「すごく深い人かな。人と付き合うことが。適当じゃないよね、全然。」



何か適当な山崎先生に言われるのもなんだけど。



まぁー嬉しいかな。



「あ、チャイム鳴った。」



「家まで送ってやろうか。」



「いえ、結構です。では、さよなら。」



軽く会釈して、保健室から出てゆく。



すると、後ろに気配を感じて……



「…やっぱり。」



振り向けば、ニコニコ笑顔で立ってる山崎先生。



私に何の用だ。



「気をつけて帰ろよ!また明日もお話しようねっ!」



「さ、さよなら!!」



何か、猛スピードで逃げてきちゃった。