今にでも先生の声が、聞こえそうな保健室なのに…どうして。 どうして移動するって、教えてくれなかったの……。 「あれ?ドア閉めてたはずだったんだけどな。」 後ろから声がして、急いで振り向く私。 「先生っ!…」 でも居るのは、山田先生じゃなくて……。 もうここには居ないってこと、分かって認めなきゃいけないけど出来ないんだよ……。 ……簡単には…。 どうしよう…逢いたい。 ただそれだけだ。