校庭まで走ってみると、もう練習は始まってた。



もちろん、春島くんもボール蹴ってる姿発見。



相変わらず凄いなぁ、あの高く舞い上がるボールの蹴り方。



やっぱり先生の指導がいいんだろうね。



「私は何を手伝えば?」



「んー…そうだなぁ。ボール磨いてくれる?泥だらけだからさ(笑)」



「分かりましたっ!」



地面に並べて置かれてる、たくさんのボールを一つ手に取って拭く。



「うぉ…」



変な声が出ちゃうくらいに、泥がしっかりと付いてあって取れない。



力強く拭いたって、全然効果なし。



ダメだ、こりゃ。