「お、おはようございます(笑)」
当然、先生は腕を組んで待っている。
「まぁー予想はしてたっちゃしてたけどさぁ。こんなに遅刻するか…!」
「ちょっと寝坊しちゃってですね…」
「早く行くぞ。もう校長の話は半分終わってるからな。」
あれ?
思ってた反応と違う。
もっとお説教されるかなって思ってたんだけど。
「先生、何かいいことありました?」
「いいことねぇよ。梨々華は遅刻するしな!」
「アハハ…(笑)」
別にいいことがあったわけじゃ無さそう。
「でも梨々華は正直に寝坊って言ってくれたから嬉しかったよ。」
「えっ?」
「嘘つきは嫌い。正直者は許すみたいな感じよー」
「あー(笑)」
だから許してくれたんだね。