別に家族とは上手くいってる。 お父さんも不登校のことを受け入れてくれた。 「あのね。学校から今電話が来て、保健室登校してみないかって言われたのよ。明日少しでもいいから行ってみない?」 エプロン姿のお母さんが、ドアの横から顔を出す。 正直、学校に行くのは 気が重くて仕方ないけれど……。 「うん……少しだけね」 “少しだけ”ならと思い、私は首を縦に小さく振った。 「ありがとう!もうすぐ夜ご飯ができるから、下に降りてきてちょうだいね」 「うん!あと行く~!」