「やっほー♪梨々華ちゃん。」



期待が崩れ落ちる心にしか聞こえない音がした。



どうして先生は一人で来てくれなかったの……?



小川さんと来るくらいなら来て欲しくなかった。



私は何も言わず先生から逃げるように、走って走って学校を出た。



「先生の…バカ!!!」



もう周りなんて見えなかった。



ただただ苦しくて苦しくて…。