私は白雪梨々華(しらゆき りりか)。


今年で高校2年生。


学校は不登校。友達は居ない。


いや。むしろ居らない。


毎日、自分の部屋で過ごしている。


学校に行くより、こうしている方が楽からだ。



「梨々華ー。入るわよ?」



ドア越しにお母さんの声が聞こえてくる。


私はスマホに目を向けたまま、返事だけをした。



「うん」



別に家族とは上手くいってる。


お母さんはもちろん、お父さんも不登校を受け入れてくれた。