そして、もうひとつ気になるのが。 「男子。なに上手い人同士でやってんの?春島くんも入れなさいよ。不公平でしょ。」 私の低い声に、体育館は一気に静まり返る。 「だってコイツ。下手くそで足でまといなんだもーん」 「や……辞めてください……っ。」 見下したような表情で馬鹿にしながら、春島くんの細く透き通った腕を思いっきり引っ張る男子。 「お待たせ~♪鍵借りてきた……よ?」 このとき先生の声には、不思議と気づかなかった。