「あー…もういいや。行ってみよ。」


こうしてる時間がもったいない。


高校生になってから屋上って行ったことなかったかも。


まず行く機会がなかったしね。


「ここかな?」


錆びてるドアを開けてみる。


「ここだ。」


少し風が吹いていて、とても景色が綺麗だった。


キョロキョロと辺りを見合わすと、髪の長い女の子の後ろ姿が目に入った。


そして足音に気づき、その子が振り返る。