帰ってくる高校生は、私以外誰も居ない。


だから通りすがりの人には、不思議がられるような顔で見られる。


まぁー気にしないし、慣れた。


気を紛らわせるためにももう少し空を見ていたかったけれど。


どんなにダラダラと通学路を歩いても、家にすぐ着いてしまう距離。



「ただいま。」

「お帰り~!ご飯出来てるわよ~!」

「ごめん……今日はいいや。」


それだけを伝えると、階段を上がって部屋に直行。


ベットに勢いよく倒れる。


「由花と先生どうなったかな……」


さっきの出来事が、頭をぐるぐるさせる。