「梨々華ちゃん……」

「なにっ?!」


突然、呼ばれたことに動揺してしまい声が裏返る。


「どういうこと……?用事があったんじゃないの?」

「ごめん……。用事は無い…」

「じゃあ、私と帰りたくなくて嘘ついたの……?」


そうじゃない。


でも言えない。


「由花。保健室に戻ってて。先生も、もう少ししたら行くから。」

「先生……バレたらバラされたら処分ですよ?」

「んなの、言われなくたって知ってるー。」


ちょっ……呑気な口調で言わないでくださいよ!


これは重大な問題なんですからね!?