「え……あ、はい」 言われた通り、そこに腰をかけた。 山田先生は棚からコップを出して、お湯を沸かしている。 「紅茶。飲めるか?」 くるっとこっちを向いて、そう質問してきた。 「飲めます!」 「良かった」 ドキッ──。 先生はニコッと笑った。 えっ?私、今ドキッって……なった? んなわけないよね! ありえない、ありえない。