「…………んっ?
ここ…どこだ?」
恋は目を覚ますと、辺りを見回した。
「おっ
ようやくお目覚めか」
「……仁…にぃ?」
「それ以外、誰に見えるんだ?」
「………ここって」
「俺のアパート
喫茶店でお前が寝て、しばらく経っても起きねぇからここに連れてきたの」
「……そっか。俺、普段は大学の学生寮だから
あ、ヤバ!外泊届けだしてない!!」
「あぁ、大丈夫だよ。和輝に連絡して大学には外泊する連絡しといたから
つか、お前普段何食ってるんだよ。すげー軽かったけど」
「……そっか。
朝は基本、食べないし
昼は、大学の購買でパン
夜は、レポートとかで疲れきるから風呂入ってそのまま寝る」
「……………」
それを聞いた仁は、少し考えるように上を向いた。
不思議がった恋は仁に声をかけた。
「……仁にぃ?」
少し、間をおいてから仁は恋にとある提案をした。
「……なぁ、お前さえ良ければなんだが…俺と一緒に暮らさないか?」
「…え?」
恋は、驚いた顔で仁をみた。
「…そんな、1日1食の生活なんて送ってたらいつか身体を壊すだろ?
ちょうどお前の大学の付近に引っ越す事になってたんだよ。仕事の都合上でな」
「兄貴の仕事って…、
それに、兄貴と一緒に暮らしてもあんまり変わらないんじゃ…」
「兄貴、か」
「……えっ?」
「いや、お前にそう呼んでもらえるなんて想像もしてなかったからさ。」
「……いつまでも仁にぃは恥ずかしいだろ…
俺、もう20歳だし」
「確かに、な」
「……うん。」
「話がずれたな。
俺の仕事は予備校の講師だよ。
一緒に暮らすって話だけど…朝、飲み物を1杯飲むだけでも食べないよりはマシだろ?それに昼飯も作ってやれるしな
夜もレポート作成が忙しいなら夜食作るから」
「…………分かった。明日、大学行って寮長と話してくる」
少し考えてから、恋は仁と一緒に暮らすことを決めた
「了ー解
じゃあ、とりあえず寝るか。あ、布団あったかな?」
そう言って、仁は押入れから布団を探し始めた。
「ねぇ、」
「んー?
どうした?」
「…………あの、さ……その
……久し…ぶりに……い、一緒に……寝たい……んだけど……」
「…いいよ。
一緒に寝ようか、」
そういった仁は、ベッドに入り「おいで」と恋に言いながら布団を広げた。

