バリーン! 「やってしまった……」 清々しい朝に似つかわしくない音が響く。 目の前にはお気に入りだった茶碗が、床に散らばっている。 たった今、手が滑って割ってしまった。 最悪だぁ…… 「ちょっと!大丈夫?!」 焦った声で聞いてくる母の声でハッとする 「私は大丈夫だけど、茶碗がぁぁ」 うぅ… お気に入りだった分ショックが大きい