「ん〜授業終わった〜!!」
全部の教科を終え、ぐい〜っと伸びをする。
今日は、泉が部活って言ってたな〜
久々にひとりで帰るか!
よしっと気合を入れて立ち上がりカバンをしょい、教室から出ていこうとしたはずだった。
グイっ
え?!転ぶ転ぶ!!
誰かに服の裾を引っ張られ体が反り返り、必死に耐える。
誰だこの野郎!っと思いながら振り返ると、意外な人物が立っていた。
「えっ…神崎 楓。くん?」
な、なんで神崎くんが私の制服をつかんでるの?!
軽くパニックになる私など知るよしもない神崎くんは真顔で掴んだままだ。
