ある時、思った。

僕はこの障害を、実は"言い訳"の理由にしてるだけなんじゃないか。

何かあったとしても"障害者だから仕方ない"の言葉をかけてくれる人がいることに、安心してるんじゃないか。

常人とは『障害を負って』全く違ってしまったことに、実は感謝しているんじゃないか。


その思いは、数々の疑問へと繋がっていく。


そんなひねくれた自分自身を言い訳にし始めたのは、いつからだったろう。

心の内で成長を続ける、芯の無い自分を意識し始めたのは、いつからだったろう。

変わってしまった自分を蔑む事もなく、甘受してくれる社会に頼りだしたのは、いつからだったろう。


繰り返される日々の中で、不意に沸き上がる疑問。それらの解答は見つからぬまま、淡々と日々を送っていた僕。

そんな疑問を抱くが、いつも簡単な解決策を自らの脳が提示する。
"元からじゃん"。

僕の脳は変わってしまった。

だけど、怖かった。

全く言い訳の通用しない一般的な身体で、社会に溶け込んで行くのが怖かった。

だからこんな身体になってしまったとき、聞き取りづらい口調で自らの不幸を嘆きながらも、内心の不安が解消されたような喜びも少なからずあった。