「そんな事よりチュー、お前今日の夜の新歓コンパくる?」


四月となり新入生が入って来て、最近の夜は賑やかだった。サークルに入ってる者は特に、新入生を歓迎と称した"いっき"を行ってる者も多い。

だが拓人はサークルには属していない。たっちゃんもりゅーじも入ってないが、そういうサークルのコンパにだけは飛び入り参加している。たっちゃんが誘ってきているのはそのコンパだ。


「ん~僕は…」
「いいだろ誘わなくて。コイツはコイツでコンパ行くだろ。あ.た.りくんと!」


りゅーじの言葉には明らかなトゲがあったが、拓人はそれに対して微笑を浮かべるだけだった。