「はァ!?なんでそうなるわけ?僕待ったじゃん!一年も何もせずに!はっきり言ってこんなに待つ人いないって!プラトニックにも程がある!」


お互いに触れずにいた話題に、拓人は怒りから土足でずかずかと踏み込む。自制心を見失った人間の声だと、別の自分が答えた。

ダメージあるかと思ったが、由衣も負けじと言い返してきた。


「義務なの?それはカップルとしての義務なの?その為に拓人君、"一年も"待ってくれたんだ」


嫌味な言い方に、拓人の怒りのボルテージは頂点に達した。


「なんだよその言い方!っていうか、由衣はいつになったらOKなワケ!?いつからなら、僕とセック──」


言った瞬間、ハッと手で口を押さえた。

グツグツ煮えくり返って昂っていた熱の温度が、一気に氷点下まで下がった気がした。

由衣が、俯いた。


静まり返った場。
訂正しないと、と思ったら由衣が口を開いた。