ある時、友達"だった"人が久しぶりに我が家に訪れていて、その塔がチラリと姿を見せた。


「──なんか招待状は自分で配った方がいいみたいで…」


その人が、自分の結婚式の招待状を僕の家に持ってきてくれた時の事。

久々に会ったその人は、もう籍は入れてるが式はまだで、結婚式を改めて行う、という事だった。

もちろん嬉しさがあった。まだ誘ってくれる友人"だった"人の気持ちが嬉しい。

…が、そこで僕の塔が姿を露にした。


「…あ あ、他 の 友 達 の結 婚式 の時も、わ ざわ ざ 来て ぐれた 友 達 いた よ」


僕が自慢、いや"過去の栄光"のように語った内容を、友達"だった"人はその時どんな心境で聞いていたのかは知らない。

滔々と語る僕の背景には、その時逆光で相手の表情がわかり辛かったのでそれが自信に繋がったから、という慢心があった。

だが、"僕は友達が多いんだ"アピールだと受け取られてしまったのでは、と危惧している自分もいる。


自分を持ち上げる自分と、他人の心情を慮ってばかりの自分は、友達"だった人々"からどう思われていたんだろう。