『トモダチ』
歌手がこのありふれた、耳に馴染みやすい名詞を口にしているのをテレビで見る度に、その言葉は永遠のモノだと主張しているように受け取る度に、白ける。
そんなトモダチなんて言葉、ずっと存在すると思うなよ、と思う。
──友達がずっと側にいるなんて。
常人ならいい曲だ、の一言で終わるだろう。昔、『友達が不慮の事故で亡くなり、葬式で「トモダチ」が流れ、泣いてしまった』と感動秘話を語る人がいた。
その亡くなった人も、死ぬまではしっかり話せてて、周りの友人関係も円滑に進めてたからこそ、そんな事言えるんだろ。
そんな状態で死ねたんなら、むしろ幸せだろ。周りの友人達の悲しみと共に天へ旅立てたのなら。
…だが、その友人関係ってのはどんな事があっても、不滅なのか?
例え病気になったとしても?
それはお前が"本当の友達"と付き合ってこなかったからだ、というそれこそ綺麗事、判で押したような正返答はいらない。そういう問題じゃない。
本題から逸れているが、重要なのは、僕がどれほど"あの時、死んでいれば"と仮想を繰り返した事か、という事だ。

