ワイワイと盛り上がる場の雰囲気が心地好い。
運転手ではなかった拓人は、お酒の力もあり、テンションも急上昇していた。


「──ちょっと海行ってみよーぜ!」


しばらくして、盛り上がってる雰囲気のまま、たっちゃんが叫ぶように言った。

BBQ会場から少し林を抜けると、オーシャンビューだった。


一応BBQのための服装であるからか、海に入るとしても足までだった。いくら酔っ払っていても、その辺の常識は皆まだあるようだ。


「──ちょ、待てって!濡れると洒落んなんねぇから!」


その常識はたっちゃんらは持ち合わせてないようだ。
…拓人も然り。

拓人を含めた四人はアリの両腕両脚を掴んだまま、波の打ち寄せる砂浜を走り、海で足が浸かる所まできた。


「ちょ、マジやめて!マジマジ!マジで!!」
「せーの、よいしょー!!」


アリの必死の懇願虚しく、アリの身体は、たっちゃんの言葉により宙を舞い、ドボン!という派手な音を立てて…アリはお魚と友達になった。